ウォーターメロントルマリン
その名の通り、スイカのような色合いが特徴的な宝石です。
ピンクが果肉、グリーンが皮のように見えますよね。
ウォーターメロントルマリンは近年、急激に人気爆発している宝石です。
豊富なバリエーションを持つトルマリンの中でも最も美しいと言われ、和名をリチア電気石と言います。
硬度は7.0-7.5程で、「豊かな感受性」「重なる幸福」といったような石言葉を持つ石です。
『宝石の国』では感情が高ぶると帯電したり、最終決定を感覚に任せるなどの性質を持ったキャラクターとして描かれていますね。
ヘミモルファイト
ころころポコポコした形が特徴的なヘミモルファイト。
異極鉱という和名を持ち、亜鉛の鉱床に出現するケイ酸塩鉱物です。
通常は白色のものがほとんどですが、稀に青やピンクのものも産出し、それらは高値で取引されます。
硬度は5、「悪霊払い」という石言葉を持ち、古くから魔除けの石として重宝されていたようです。
また、心身のバランスを正常に保ち、リラックスさせる効果もあるとされています。
『宝石の国』では慣れ親しんだ環境を好むキャラとして描かれ、本心の見えないフォスに対してキツく罵る場面もみられました。
アンタ―クチサイト
『宝石の国』で、冬眠できないフォスとともに冬の見張り番をするアンターク。
南極で発見されたことにちなんで南極石と言います。
アンタ―クチサイトの融点は何と25度、室温で融けてしまうほど繊細な石で、硬度も3しかないのだそうです。
そのため、アンタ―クチサイトが市場に出回ることは、まずないと言えるでしょう。
物語上でアンタークが去るシーンはとても切なく印象的でした。
儚いゆえの生き方の美しさというのもありますよね。
ちなみにアンタ―クチサイトの成分の大部分は塩化カルシウムで、これを精製水と混ぜて冷凍庫で冷やすと、ご家庭でアンタークを作れるのだそうです。(本当に!?)
パパラチア
『宝石の国』では、生まれつき身体に穴があいているという特殊な性質を持つパパラチア。
これはパパラチアの語源がシンハラ語の「蓮の花の色」にあるからかも知れません。
正式名をパパラチア・サファイアと言い、女性に大人気の宝石となっています。
しかし、パパラチアを名乗れる色レベルを満たしているものは滅多にないため、稀少価値の高い石と言えるでしょう。
硬度は9、石言葉には「一途な恋」「信頼関係」といったものがあります。
物語上で、自分を助けようと励むルチルに対して、密かに諦めを願い、「楽にしてやりたい」と零したパパラチアを思わせる石言葉ですね。
ゴーストクォーツ(ファントムクォーツ)
ゴーストクォーツはファントムクォーツの別名で、「山入り水晶」とも称されます。
水晶の中に山があるかのように見えることから、幻影を意味するゴーストという名がついたのでしょう。
水晶が成長する過程で一度停止し、再び成長することで生まれる神秘的な鉱物です。
こうした理由からか、石言葉は「成長・繁栄」「困難を乗り越える」といった意味合いを担っています。
硬度は水晶と同程度です。
ファントムクォーツは個体ごとの個性が強く出ることから、宝石としても、展示用鉱物としても大人気と言えます。(私も欲しいです)
『宝石の国』では資料管理担当だったゴーストクォーツですが、自分の中にもうひとりの人格がいる感覚をずっと抱えているのが印象的でしたね。
カンゴーム
『宝石の国』に登場するカンゴームは、上記のゴーストクォーツの中のひとです。
外側のゴーストが剥がれ落ちた後に姿を現しました。
カンゴームは黒水晶の一種であり、採掘された山の名から名づけられたとされています。
カンゴームを入手したい場合には、モリオンあるいはスモーキークォーツとして出品されているものまで含めて探してみると良いでしょう。
硬度は水晶と同程度で、石言葉には「規律」「魔除け」などがあります。
ヘリオドール
「太陽の贈り物」という異名を持つこの石は、イエローベリルと呼ばれることもあります。
ヘリオドールはベリルの一種で、その輝きから、古くより愛されてきました。
ヘリオドールは淡く緑がかった黄色をしており、他のベリル同様に透明度が高いのが特徴です。
硬度は7.5程とされています。
古代には預言者の石として儀式に用いられたという歴史ある宝石です。
石言葉には「希望」「喜び」「輝く日」といったものがあげられます。
『宝石の国』ではフォスフォフィライトが誕生する前に月人に連れ去られてしまったため、完全体で本編に登場することはありませんでした。(どんな子だったのでしょうね?)
ラピスラズリ
古来より「天空の石」として神聖視されてきたラピスラズリは、ラズライトを主成分とした混合鉱物です。
唯一無二の美しい碧色は、絵の具の顔料としても用いられました。
ラピスラズリは「叡智の石」「幸運へと導いてくれる石」とも言われています。
世界中で大人気の宝石でありながら、流通量は多いため、実はお手頃に入手することが可能です。
硬度は5.5程で、和名を瑠璃(るり)と言います。
ちなみに水晶は玻璃(はり)です。
『宝石の国』では、頭以外は月人に連れ去られてしまっています。
優秀な頭脳と分析眼を持っていたとされ、後にフォスに受け継がれました。
アニメ『宝石の国』の続編2期はある?※追記あり
アニメ版『宝石の国』第1期は、2017年10月から12月まで放送されました。
単行本は2022年11月までに12巻、刊行されており、このうちアニメ化されているのは1巻~5巻相当です。
アニメ『宝石の国』は原作ファンからも賞賛を浴び、円盤の売れ行きも好調なよう。
となると、アニメの2期への期待も自然と高まりますよね。
さらに、現在12巻まで続いていることからもわかるとおり、アニメを1クール制作できるくらいの材料は揃っているわけです。
これは運営サイドからの続報を期待しても良いのではないでしょうか。
それまでは原作や、アニメ一期をもういちど観てみるなどして楽しむことにしましょう。
追記>>> 原作マンガ『宝石の国』は2024年4月25日発売の月刊アフタヌーンをもって最終回を迎えました!全108話での完結となったようです。…おや?煩悩の数と同じ?
最終13巻は2024年秋頃発売予定とのこと。
なお2024年4月29日までの期間限定でマンガアプリ『コミックDAYS』にて、最終話を除く全話が無料公開されています♪
『宝石の国』アニメを観られる配信サービスは?
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